Kindle Kid's Book Creatorで作成した絵本のアップロードでエラーになって出版できない場合の対処法
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Kindle Kid's Book Creatorで作成した電子書籍の原稿をアップロードした際に言語のエラーが発生

ファイルの言語が、本の設定時に選択された言語と一致しません

ヒーラー
Kindle Kid's Book Creatorの新規作成時に日本語設定がなかったことが怪しい

Amazonの電子書籍は、コンテンツさえ作ることができれば手軽に出版することができます。
この電子書籍の出版システムは、Kindle ダイレクト・パブリッシングといい、KDP(Kindle Direct Publishing)と略されます。
ある程度規則に則ったフォーマットであれば入稿することができ、身近なところでは、MicrosoftのWordや、AdobeのPDF形式でも可能です。
そしてコンテンツ作成のためのツールも提供されており、「Kindle Kid's Book Creator」という
という絵本用に最適化されたツールも提供されています。

問題

この「Kindle Kid's Book Creator」を使用すれば、画像の挿入やセリフなどのテキストの挿入も柔軟にでき、絵本の電子データを作るところまでは、直感的に進めることができます。

しかしながら、電子データを作り上げた後に、システムへ入稿するところで落とし穴があります
これは最初に知っておかなければすべてやり直しになってしまうため、是非知っておいて欲しいポイントです。

それは現時点で「Kindle Kid's Book Creator」は日本語に対応していないということです。
つまり日本で日本語のコンテンツを出版するためには、「Kindle Kid's Book Creator」は使えないということです。

筆者はこのことを知らずに、作り直しを強いられることになりました。

現象

KDPのダッシュボードから、「Kindle Kid's Book Creator」を使って作成した絵本の電子データを入稿するためにアップロードすると、以下のようなエラーが発生しました。

ファイルの言語が、本の設定時に選択された言語と一致しません。本の設定時に選択された言語が正しい場合は、ファイルの言語を変更して、再度アップロードしてください。ファイルの言語が正しい場合は、本の設定時に選択した言語を変更してください。

実は、「Kindle Kid's Book Creator」で新規作成する際に、言語設定の中に「日本語」がありません。

新規作成画面

違和感を感じつつ「English」で進めると、あとでメニューの設定から言語設定で日本語が選ぶことができます。
コンテンツとしても日本語テキストが入力できるため問題ないと進めていました。

設定メニュー

この問題なく作業を進められてしまうところが憎いところでした。
結局問題は、作業完了後の入稿(ファイルアップロード)時にエラーが出てはじめて気付くのですから。

カスタマーサポートへ問い合わせ

この問題に対して、KDPのカスタマーサポートへ問い合わせることにしました。
すると以下の回答が返ってきました。

誠に恐れ入りますが、Kindle Kids' Book Creator は現在日本語に対応しておりません。
このため、日本語でのコンテンツを Kindle Kids' Book Creator で「英語」の本として作成した場合、記載いただいたようにアップロードや変換の際にエラーが生じる可能性がございます。

このツールの詳細とサポートされる言語については、以下のヘルプ ページをご覧ください。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A2VWASVLHMBQ10

日本語の固定レイアウトの本を作成される場合は、Amazon で無料で提供しております、Kindle Comic Creator をご利用いただけます。よろしければ、こちらをご利用いただくことをご検討ください。

Kindle Comic Creator について詳細は以下のヘルプページをご覧ください。
https://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077699036

Kindle Kids' Book Creator は現在日本語に対応しておりません。
「Kindle Kids' Book Creator」で作成を完了してしまった後のこの事実は絶望的でした。

1ページ1ページ、画像の位置とサイズ、それに対するセリフの位置と長さのバランスを整えながら作業した労力が水の泡になってしまうからです。

解決方法

「Kindle Kids' Book Creator」は使えないため、カスタマーサポートの回答のとおり「Kindle Comic Creator」を使うことで対処しました。

使い勝手はほぼ同じですので、それほど違和感なく作業は進められるのですが、画像とテキストの位置やサイズ、バランス調整などを含めたレイアウトははじめからやり直しです。

それから「Kindle Kids' Book Creator」特有の機能にテキストポップアップ機能があるのですが、それは使うことができなくなってしまいました。
テキストポップアップとは、ページの特定のエリアをダブルタップすると、指定した表示がポップアップ表示される機能で、絵本の読み聞かせなどに動きをつけることができます。

「Kindle Comic Creator」を使うことで無事出版することができましたが、とんだ落とし穴でしたので、助けになる人がいれば幸いです。


なお、その際に出版した作品は以下です。

紹介ページはこちらです。

なんのためにいきてるの?
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