【IT活用例】iPhoneが持つポテンシャルを活かしたアプリアイデア3選
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AR/VRを活用したアプリアイデア

大掛かりが機材がなくとも、スマホやタブレットでAR/VRの新しい体験はつくれる

ヒーラー
AR/VRはまだ認知度が低く、まだまだ手軽に付加価値がつくれるツール

はじめに

2017年に発売されたiPhoneXと、同タイミングで公開されたiOS11のARKitにより、AR技術がより進化し、より身近なものとなりました。

それより1年前の2016年には、ARとVRを駆使したゲーム「ポケモンGO」が出ており、AR/VRの名を広げるきっかけにもなっていました。
そして、2017年のARKitの登場により、もともとUnityの3D技術を使用していた「ポケモンGO」ですが、iOSにおいては、「AR+」としてARKitへ移行しています。

IKEAのアプリではカメラ越しのAR空間を利用して、自宅に家具を擬似的に配置してみるという使い方もされており、うまく活用されている例です。

IKEAアプリ

しかしながらそれでもAR/VR技術を活用されているアプリは限定的で、一般のアプリでは必要性も求められないため知らない人は知らないというままで認知度はなかなか上がりません。

3Dモデルやデザインなどコンテンツさえあれば簡単に付加価値として提供することができるものだったりするので、AR/VR活用をマーケティングツールとしてなど選択肢のひとつにあってもよいのではないかと思います。
ショッピングモールのイベントスペースなど、子連れのファミリーが楽しめるネタとしてもちょうど良いかもしれません。

ここではちょっとしたアイデアをいくつか紹介します。

フェイスペイントをつくろう

フェイスペイント

iPhoneXおよびiOS11から、フェイストラッキング(FaceTracking)技術が追加されました。

これによりiPhoneのインカメラに映る顔の表情や動きに合わせて、3Dモデルを動かすことができるます。
横を向けば3Dモデルも横を向き、ウインクすれば、3Dモデルもウインクをします。

アバターの表情が生き生きとしてくる(出典:Kickstarter)
アバターの表情とリンクする例 Kickstarter(https://japan.cnet.com/article/35086233/)

この技術を活かすと、顔に独自のお面を貼り付けるようなこともできます。

FaceTracking

顔全面を覆うようなお面ですと、凹凸が影響するため少しテクスチャが複雑ですが、フェイスペイントであれば、顔の一部のみのため影響が小さく手軽にできることでしょう。

ここではちょっとしたアイデアをいくつか紹介します。

AR上の車をデザインしよう

3Dモデル(http://miyabikoubou.sakura.ne.jp/cgtip01.htm)

iPhoneXおよびiOS11から搭載されたARKitによって、ARの技術を気軽に使えるようになりました。
ARKitには平面検出という技術があり、カメラをかざすだけで平面を検出することができます。
したがって、従来必要だったマーカー(3Dオブジェクトを置く目印になるもの)が必要なく、平面検出した平面上に3Dオブジェクトを置くことができるようになりました。

あらかじめ作成された車の3Dモデルがあれば、カメラ越しに平面を検出し、タップするだけで、その位置に車を配置するということができます。
この技術を活かすと、車の側面、前面、上面の3方向(三面図)をデザインできれば、AR上で確認できる車のデザインをすることができます。
車の3方向が事前に描かれたものに対し、自由に色を塗ったりお絵描きして、最後に3Dモデルのテクスチャーとして貼り付ければオリジナルデザインの車が完成です。

参考(https://www.atpress.ne.jp/news/210631)

セグウェイ疑似体験VRアプリ

セグウェイ

VR体験というと、ヘッドマウントディスプレイのような大掛かりな機材が必要な印象があるかもしれません、
しかし簡易的なVRビューワーはスマホでも作ることができます。
厚紙で作るVRビューワー(通称ハコスコ)というものもあります。

ハコスコ(https://www.watch.impress.co.jp/headline/docs/extra/vr/1033399.html)

したがって動画コンテンツさえあれば、簡単にVR体験ができます。
最近は、360度動画や、立体に観るための2眼の動画などがYouTubeでも上がっています。
360度カメラも手が出せる価格になっており、コンテンツを準備することも簡単にできるようになってきています。

そして、スマホのジャイロセンサー(スマホの傾きや向き、回転を検知するセンサー)を組み合わせると、セグウェイに乗ったような体験も擬似的に表すことができます。

デバイスを前に倒すと再生し、より倒すと早く再生、垂直にすると停止し、後ろに倒すと逆再生されるなどが可能になります。

セグウェイの例では360度動画の必要はありませんが、360度動画を活かした擬似体験は、他にも色々応用がききそうです。

まとめ

AR/VRの効果は体験にあります。
仮想空間にあって頭で理解したつもりでいたものも、現実世界と融合した時に新しい発見になったりします。
また、現実ではなかなか体験できないことも、擬似的に体験することもできます。

例えば災害などのなかなか再現することのできないことを360度動画としてつくっておき、訓練やシミュレーションに使うというニーズはあるようです。
以下のような水没車両からの脱出を擬似体験することのできる動画も出ています。

JAF 360度動画でVR体験!水没車両からの脱出

スマホはカメラやジャイロセンサーの他にも様々なセンサーを持っています。
GPS(位置情報)や加速度センサー、磁気センサー、近接センサー、照度センサーなど、小さなデバイスの中に実は多くのセンサーが積まれています。

スマホがもつポテンシャルの高さを活かして、ユーザー満足に繋げられるとよいですね。


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