
ARKitやARCoreで使う簡単な3Dモデルをつくりたい
簡単な3Dモデルを手軽に自作したいときの対処方法

結論
本当にちょっとした図形や文字の3Dモデルがすぐに必要、簡単に作りたいというときには、以下のツールが便利です。無料で使え、操作も複雑さはなくシンプルです。
- Makebox AR
- 3DC.io
作った3Dモデルは、obj形式などでダウンロードすることができます。必要に応じて変換して使いましょう。
iOSのARKitであれば、.daeファイルや.objファイルを.scnファイルに変換して使うことができます。
変換はXcode上ですることができます。
解説
3Dモデルを使いたいというときに、販売サイト、配布サイトはありますが、全体の数はまだ少なくライセンスフリーのものはもっと少ない状態です。
自作するとしてもツールが有料だったり、操作が複雑で覚えるのも大変そうで手が出し難いものです。そこで、ちょっとしたモデルを作りたいだけというときにおすすめの無料アプリ・ツールがあります。
●手軽に3Dモデルが作れる無料ツール
Makebox AR
iOSアプリで提供されている「Makebox AR」は、子供でも遊べるアプリです。AR空間の中で、自ら動いて直感的に3Dモデリングをすることができます。マインクラフトのように積み木感覚でブロックを積むことができるので、立方体を組み合わせてできる簡単なモデルを作るには適しています。

「Makebox AR」で制作した3Dモデルを使いたい場合は、ユーザー登録が必要です。
アプリから直接エクスポートする機能はなく、アプリからモデルをWebにアップロードしてからダウンロードすることが可能です。アップロードはオープンにすることも限定にすることも可能です。

Webにアップロードした後は、obj形式モデリングされたzipファイルをダウンロードすることができます。

iOS、Android、Webブラウザに対応した「3DC.io」は、画面の中で立方体や円錐などのオブジェクトを組み合わせてモデリングできるシンプルなツールです。
大型の3Dモデリングツールのような複雑さはなく、簡単なモデルであればすぐに作ることができます。
文字や手書きの画像も3Dモデル化できます。

ユーザー登録をせずに使うこともでき、dae、obj、stl形式でエクスポートする機能も付いています。

※尚、日本語に設定することもできますが、少しおかしな日本語になる部分があります。
●Xcodeでの3Dモデル形式変換
上の「Makebox AR」で作成した音符の例で説明します。
Xcodeのプロジェクトに、ダウンロードしたモデル(model.obj、model.mtl、Texture.png)を追加します。
メニューの「Editor」から「Convert to SceneKit file format (.scn)」で.scnファイルに変換することができます。

その後、位置やサイズなど微調整をして、ARKitで使うことができます。