M1 MacでAndroidエミュレーターが起動しないときの対処法

Apple Silicon(M1チップ)のMacでAVDが起動できないときの解決方法

Apple Silicon (Apple M1チップ)のMac mini（macOS Big Sur）において、Android Studioからエミュレーターが起動できませんでした。今回はFlutterプロジェクトでしたが、通常のAndroidプロジェクトでも同様です。

Your CPU does not support VT-x

ヒーラー

M1 Macによる影響というのは確実っぽい

問題

Flutterのプロジェクトからアプリを起動するために、Android StudioのAVD Managerからエミュレーターを起動しようとするとエラーが表示されます。

Your CPU does not support VT-x

何度か試していて、気付くと以下のエラーが出るようになっていました。

The emulator process for AVD <AVD Name> was killed.

調べると、M1 MacでAndroidエミュレータを起動できない問題は他でも出ているようでした。
Androidの公式ページでApple Silicon対応のエミュレータを配布していましたので、そちらを使うことで取り急ぎは解決できるそうです。
Android Emulator Apple Silicon Preview

https://androidstudio.googleblog.com/2020/12/android-emulator-apple-silicon-preview.html

同じ悩みの人も、こちらで対応しているコメントが多かったのですが、しかしながら、改めてこのダウンロードしたエミュレーターを起動して、Flutterのプロジェクトを起動したところ、通信部分でクラッシュしてしまいました。

Failed to update ssl context: com.google.android.gms.common.GooglePlayServicesNotAvailableException

今回はFlutterアプリ内のFirebase Cloud Firestoreを使用しており、データを取得する部分で発生しましたが、ネイティブのAndroidアプリでFirebaseでなくてもエラーが発生するのではないかと思います。

解決方法

結論としては、ABIがarm64のエミュレーターを作れば起動でき、通信も解決しました。

ちなみに、ABIをx86_64にした場合はダメでした。（x86と同様のエラー）

実機で確認もできるので、大きな問題にならない人もいると思いますが、気持ち悪さがあったので、エミュレーターで動かせるようになってとりあえずひと安心です。