
HD-2D版「ドラゴンクエスト1&2 」のティーザームービーから分かる新要素速報まとめ
2025年発売予定のドラクエ1&2のリメイク版(HD-2D)の変更点・新要素が一覧まとめ

はじめに

2024年の「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」と同時に発表された「HD-2D版 ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ」ですが、2025年3月28日に公開されたニンテンドーダイレクトの中で新情報が出てきました。
そこで、新しいトレーラーにより、ゲーム中の場面がいくつか明らかになるとともに、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様にSwitch / PlayStation5 / Xbox / Steamで同時発売されることがわかりました。
「ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ」が最後にリメイクされたのは、なんと1993年(平成5年)にスーパーファミコン用ソフトとしてです。
それ以降は、ゲームボーイや携帯・スマホアプリ、25周年記念のWii用ソフトとして出ているが、いずれもSFC版がベースとなるため、規模の大きいリメイクとしては本当に久しぶりの作品となります。
今回公開されたトレーラー映像からは、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様、原作の雰囲気を残しつつ、現代的なグラフィックに進化していることがわかります。
特に空中を舞うチリや光の射し方、遠近感を表すために遠くの風景をぼやけたりという演出があることが映像からわかり、細かいところまで力を入れていることがわかります。
ちなみに、HD-2Dグラフィックとは、スクウェアエニックスが採用しているドット絵(ピクセルアート)と3DCGが融合したグラフィックスタイルのことです。
つまり、キャラやオブジェクトはピクセルアートで描かれ、光や水の表現など背景のオブジェクトには3DCGを使っているのが特徴です。
トレーラーから分かる変更点・新要素




「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様、基本的にグラフィックが圧倒的にリッチになっています。
特に水や光の表現はかなり美しく、リッチなグラフィックは物語全体を通して満足度に関わるところでしょう。
フィールドも従来のような平坦ではなく、起伏があることがわかりますね。
そして「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様フィールドや街、建物の中のマップ自体も広くなっていることでしょう。
マップは斜めの描写も増えており、それに合わせてキャラクターも歩く必要があるため、各ハードのアナログスティックに合わせて360度どの方向にも歩けるようになっていることもうかがえます。

また、上の画像からは、背景が遠くにいけばいくほどぼやけているのがわかります。
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」もそうでしたので、遠近影の背景がぼやけて、キャラクターにフォーカスが当たるような効果がありそうですね。



ティザームービーの最後に、大々的に見慣れないキャラクターが紛れ込んでいることに気づきます。
「ドラゴンクエストⅡ」では、ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女の3人旅で冒険を進める作品でしたが、今回は4人目の仲間が登場することがうかがえます。
さて、このキャラクターはいったい誰なのでしょうか?
公式で名言はされておりません。
有力なのが、サマルトリア王子の妹、サマルトリア王女です。
従来のドラクエ2でも、NPCとして登場していました。




ドラクエウォークのイベントとして登場したサマルトリア王女の見た目とは少し異なりますが、4人目の仲間は、ロトの血を引く者として自然なのはサマルトリアの王女でしょう。
見た目に幼さはありますが、「ねーあたしも連れてってよぉ!」というセリフから、冒険に参加したい意思もみられ、積極的で無邪気なキャラクターとして活躍してくれそうな予感です。
単純に4人目として仲間に加わるのか、スポット参戦なのか、入れ替え性になるのか詳細はわかりませんが、4人目として加わるのであれば、戦闘のバリエーションが増えて楽しそうですね。
従来のドラクエ2では、少しサマルトリア王子が非力で、よく戦闘不能になりやすいキャラでもあり、打撃攻撃はローレシアの王子に頼りっきりのゲームバランスでもあったため、今作では、サマルトリア王女が兄の回復魔法の能力を引き継いで、サマルトリア王子は従来より攻撃寄り、サマルトリア王女は回復・補助魔法寄りのすみ分けになるかもしれませんね。

上の画像からわかるとおり、従来のドラクエ2において正面を向いているモンスター「ベリアル」は、ラストダンジョンにて中ボスキャラとして登場しましたが、手前の後ろ姿のモンスターは登場していませんでした。


このように従来登場しなかったモンスターが追加されていることがうかがえます。
ちなみに、後ろ姿のモンスターは、ドラクエ6で登場したベビーゴイルと、ドラクエ9で登場したアーゴンデビルと考えられます。
ちなみに、ムーンブルグを襲うモンスターがガーゴイルだったこともあり、今回登場するモンスターは翼を持った飛べるモンスターが目立ちますね。






先程のベリアルらが出現するイベントを含め、今までのドラクエⅠ&Ⅱにはなかった場面が追加されていそうです。

こちらは、ローレシア王子とサマルトリア王子がムーンペタに向かう際に通る「ローラの門」ではないかと考えられます。
ティザームービーのアニメーションでは、水面が下がって通り道ができているように見えます。
ムーンブルグが襲撃にあったことで、モンスターの大陸間の移動を閉ざすために、通路を水で封じていたということが考えられますでしょうか。王子たちがムーンブルグへ向かう必要が出てきたことで、水による封印を解いているのかもしれませんね。
また、従来あったイベントもリッチな演出になっていることもわかります。


どちらもガーゴイルたちによるムーンブルク城の襲撃シーンでしょうか。
ムーンブルクの王が王女を守るために、応戦しているような様子もうかがえます。

こちらは風のマントを使って、ドラゴンの角の屋上から飛んで対岸へ渡ろうとするシーンでしょう。

こちらは、今のところはっきりと当てはまるシーンが思いつかないためわかりません。
炎のほころにある紋章を手に入れたところではないかとは考えられますが、なんとも言えませんね。

細かい要素ですが、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」版では、コントローラーのアナログスティックに合わせて、360°どの方向にも移動できるようになりました。
しかしながら、キャラクターの向きは前後左右の4方向だけしかバリエーションがなかったため、斜めに歩いたときの向きに少し違和感がありました。

しかし、今作ではキャラクターの斜めのビジュアルが確認できたため、この違和感があった部分が改善されていると考えられます。


細かい部分ですが、かなり満足度に直結する改善だと思います。
トレーラーではわからないが想定されること

「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」では、初心者でも遊びやすいように、ゲームバランスが調整されており、従来のFC版よりも難易度が下がっていました。FC版のときよりも全滅するシーンは格段に減っていたことでしょう。
そして謎解きにおいても、次にどこへ向かえばよいかのヒントがあり、FC版のときのようなハマる現象は減り、非常にわかりやすくなっていました。
今作でも、初めてプレイする人に向けてゲームバランスの調整は確実にされることでしょう。
特にドラクエ2で多用されていたロンダルキアの洞窟の見えない落とし穴は、かなり調整されることと思われます。
また、従来のドラクエ1では、道具の「たいまつ」か呪文の「レミーラ」がないと洞窟で明るくすることができませんでした。洞窟の途中でたいまつの明かりが薄れてきて、最後には火が消えて真っ暗になってしまうこともありました。
このような演出は、初心者にとっては新鮮ではあるもののかなりストレスになるものと思われるため、たいまつシステムはなくなり、呪文の「レミーラ」もなくなるのではないかと予想されます。
画像からも、ダンジョン内にすでに明かりが施されているため、主人公が持っているたいまつは、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様、演出上のグラフィックではないかと考えられます。



基本的にダンジョンマップは、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」の方針同様、従来のとおりに踏襲する方針だと思われますが、そもそものスケールアップや演出の都合に合わせて、表現しやすいグラフィックや向きになることが考えられます。


映像美については言わずもがなですが、細かい演出もかなり期待されます。
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」では、虫の音や鳥のホーと鳴く音が聞こえたり、水辺に近づけば、チョロチョロ水が流れる音が大きくなります。風の音も聞こえたりします。

はじめて訪れる街などには特別なムービーが追加されていましたので、同様の演出は期待できますね。


「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様、フィールド上にゴールドやアイテムが落ちているキラッと輝くスポットが今作でもあると予想されます。
フィールドの広大さから、隙間を埋める意味でもこの要素は欠かせないかなと考えられます。

従来のドラクエ1ではルーラは覚えるものの、行き先はラダトームのみでした。
従来のドラクエ2では、行き先が最後にセーブした場所でした。
ドラクエ2のスマホアプリ版からは行きたい街や城を選ぶことができるようになりました。
今作では、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」同様、ダンジョンなども含め、多くの場所に移動できるようになるのではと予想されます。
また、ダンジョンからルーラが使える仕様も踏襲するのではないかと考えられます。
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」に引き続き、戦闘時のかけ声や、イベント時の語りなど、要所要所でボイスが入ると想定されます。

「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」ではかなり重宝した「ほぼまんたん」は今作でも引き継がれることが予想されます。

「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」ではかなり重宝した「自動そうび」は今作でも引き継がれることが予想されます。今持っているアイテムから、そのキャラクターの最強装備になるように自動で選択してくれるという機能です。
- セーブ
- 各街などにセーブ用NPCが配置されている
- メニューからセーブができる
- オートセーブがある
- 各街などにセーブ用NPCが配置されている
- 戦闘
- ターンごとにカメラの角度が変わる
- 戦闘スピードが変更できる
- 通常、はやい、超はやいの3種類
- フィールド
- カメラ距離が変更できる(回転は不可)
- 移動速度が変更できる(通常、ダッシュ)
- 全体マップとミニマップあり
- ワールドマップには目的地と次にすべきことが表示
- ミニマップではダンジョン内の構造も表示
- 全般
- ゲーム中でも設定から言語切替ができる
- 会話を記憶できる機能がある
- 次に何をするかのガイドがある
- ゲーム難易度が選べる
- 「らくちん」:戦闘不能なし、与ダメージ増、一部ボスのHP自動回復なし
- 「バッチリ」:通常難易度
- 「いばらの道だぜ」:全ボスのHP増、被ダメージ増、獲得経験値減少、獲得ゴールド減少、属性弱点の与ダメージ低下
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」では、従来なかった戦闘中に使える特技がたくさん登場しました。
従来のドラクエ1&2では特技は存在しませんでしたが、キャラクターの追加に伴い、戦闘時の戦略のバリエーションを増やす意味でも、特技の追加が期待されますね。
こちらも特技同様、キャラクターの追加に伴い、戦闘時の戦略のバリエーションを増やす意味でも、新しい呪文の追加が期待されますね。
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」では多くの道具、装備品が新登場しましたので、今作でも新しい道具や、武器・防具・アクセサリーなどの装備品が追加されることを期待してしまいます。
「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」発売後のあるインタビューで、堀井雄二氏が当時ドラクエ1の開発において、容量の問題から街を1つ丸々カットしたという秘話を明かしました。
したがって、当時構想にあった街の復活がここで実現するかもしれませんね。
変わらないこと
ドラクエ1に関しては、ローラ姫を助けて結婚し、更にその子孫がドラクエ2に繋がるというストーリー上、性別は男固定で選ぶことはできないものと考えられます。
ドラクエ2に関しても、ストーリー上、ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女というキャラクターが決まっているため、こちらも性別は選べないと考えられます。
従来のドラクエ1&2では、ドラクエ3のような時間の概念がありませんでした。
はぐれモンスターを保護するなどの要素がなければ、時間帯によって変わらなければならない要素がないため、夜用のセリフを新しく起こすようなシナリオに手をいれる手間を考えても、時間の概念が追加されることはないでしょう。
それに伴い、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」で追加された宿屋の「やすむ」の選択肢もなくなることでしょう。
ただし、せっかくのHD-2Dのグラフィックに夕日や夜の明かりの演出がなくなってしまうのはあまりに惜しいため、期待としては時間の概念を入れてほしいところです。
















参考
公式サイト:
https://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq1and2/
ティザートレーラー:
https://www.youtube.com/watch?v=3idSGSoMMn8
まとめ
今回のティザートレーラーでは、「ドラゴンクエストⅡ」の内容が大半で、「ドラゴンクエストⅠ」の情報が少し乏しい内容でした。
ドラクエ1が従来どおり一人旅であると、戦闘のバリエーションが乏しくなってしまうため、何らかのテコ入れ・新しい要素が追加されることが期待されますが、その辺りは次の情報に期待というところでしょうか。
現時点で、2025年のいつ頃に発売になるかは明らかになっていませんが、新しい要素はもちろん、HD-2D版「ドラゴンクエストⅢ」から繋がるストーリーの新事実が明らかになるだろうという点においてもプレイする日が楽しみですね。

ちなみに、ドラクエⅠに関する考察記事は以下にあります。







