HD-2D版「ドラゴンクエストⅢ」の新情報より判明したことまとめ
2024年11月発売予定のドラゴンクエストⅢのリメイク版(HD-2D)の新情報、9月29日の東京ゲームショー終了時点の公開情報から発覚した事実まとめ
はじめに
2024年9月26日にスクウェア・エニックスより公開されたゲーム紹介トレーラー動画より、「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」の新要素に関する情報が発表されました。
そして更に東京ゲームショウ2024が9月29日に最終日を迎えましたが、ドラゴンクエストの生みの親である堀井雄二氏や今回のHD-2Dリメイク版のプロデューサーである早坂将昭氏が登壇したTGS2024スペシャルステージ、狩野英孝のクリティカノヒットにおける世界初公開となるピラミッドに挑む動画、その他動画のコメント、それまでに公開された各メディアの試遊動画などから、新たな情報が出てきました。
ここでは、その公開された動画などの情報を元に、今まで明らかになっていない新たにわかったことについて解説していきたいと思います。
今回明らかになった情報概要
今回の各メディアの動画や記事では、新たに次のことが分かりました。
- ピラミッドにおける新ビジュアル・新要素が明らかに
- ガルナの塔における新ビジュアル・新要素が明らかに
- 不明だった一部の職業の呪文・特技が明らかに
- まもの使いの新たな特徴が明らかに
- 仲間モンスターの一部が明らかに
- カザーブ・ノアニール・エルフの隠れ里・地底の湖のビジュアル公開
- 新たなアイテムが明らかに
- その他堀井雄二氏・早坂プロデューサーからの情報
盛りだくさんですが、それぞれ解説していきたいと思います。
ピラミッドにおける新ビジュアル・新要素が明らかに
まずピラミッドにいくつも施されているワナのひとつの落とし穴で、ピラミッドの地下に落ちてしまったパーティー。従来と同様で、地下では呪文が使えなくなる仕様は変わらずでした。
そして肝心のお宝があるであろう部屋は秘密に。
なんと従来はなかった新たなボスが出現するということです。
どんなボスかは明らかになっていませんが、ピラミッドに相応しいボスなのだろうと想像できます。
ピラミッドの中に潜むモンスターは、ザコキャラと思ってかかると痛い目を見るということです。
適正レベルより低いレベルでの攻略は難しいのではないかと考えられます。
ピラミッドの地下に眠るという武闘家専用の武器「おうごんのつめ」は、従来同様あるようです。
その「おうごんのつめ」が眠る棺へつながる道を見つけるのも苦労しそうですが、「おうごんのつめ」を手に入れた後も簡単には脱出できないのも従来どおりのようです。
ただし、ひつぎからなにかが漏れ出して追いかけてくるような演出があったため、従来のように単に敵とのエンカウント率が上がるという仕様ではないかもしれませんね。
今回のHD-2Dリメイク版では、「キメラのつばさ」をダンジョン内でも使える仕様になっていますが、呪文が効かない地下では、このような移動系の道具も使用不可になるのかは疑問です。
ガルナの塔における新ビジュアルが明らかに
東京ゲームショー2024内で行われたTGS2024スペシャルステージにおいて、実機プレイとしてガルナの塔でさとりのしょを入手するまでが紹介されました。
塔の外観も内装もかなりリッチになっています。
ガルナの塔では、メタルスライムが大量に出る場合があり、従来でもメタル狩りスポットとして有名でした。今回もメタルスライムが出現するようなので、すぐに転職を目指す人は、レベル20まであげるための経験値稼ぎに引き続き使えそうです。
そしてめでたく「さとりのしょ」を入手できていました。
不明だった一部の職業の呪文・特技が明らかに
勇者
勇者は従来はなかった「デイン」の呪文を覚えることは判明していましたが、消費MPが6で、効果は単体攻撃であることが分かりました。
僧侶
僧侶の呪文に、呪文攻撃を軽減することができる「マジックバリア」が追加されていることが確認できました。
また追加されることは分かっていた「ベホイム」ですが、コマンド上でも確認することができました。
まもの使いの新たな特徴が明らかに
今まできちんと明言されていませんでしたが、「まもの使い」の特徴として、パーティーにいるだけで、はぐれモンスターを保護しやすくなることが明らかになりました。
はぐれモンスターは、見つけても逃げてしまうことがありますが、「まもの使い」がいると、はぐれモンスターが逃げにくくなるということです。
そのためパーティーに「まもの使い」がいるということに重要性が増しました。
堀井雄二氏と早坂プロデューサーによると、「まもの使い」は今回初登場の職業とあって少し強め設定になっているということでした。
攻撃も攻撃補助も回復も担えるオールラウンドタイプでありつつ、攻撃によって与えるダメージが大きいので、非常に重宝する職業です。
様々な特技を覚える「まもの使い」ですが、早坂プロデューサーによると、「まもの使い」の特技の覚え方は、レベルアップではなく、特殊な方法だということです。
ひとつの説では、ラーニングシステムがあるのではということです。
覚えることのできる特技を持つモンスターと戦闘した場合、もしくは、その特技をまもの使いが受けた場合に覚えるという説です。
もうひとつは、覚えることのできる特技を持つはぐれモンスターを保護した際に、覚えるという説です。
はぐれモンスターを保護した際に、一定のタイミングで画像のようなメッセージが出ることが今回明らかになりました。
したがって、この心を通わせ始めたタイミングで特技を覚えるのではないかという考えもできます。
もしくは、はぐれモンスターを保護した際に、「保護したモンスターの数が 3体になった。」というメッセージがあることから、保護した回数に応じてという可能性もありますね。
ただし、あとからまもの使いに転職した場合を考えると、どちらの説も手間が出てしまいます。
ラーニングの場合は、ザコキャラと戦闘をしたり、攻撃を受けないとならないため手間は否めません。
また、はぐれモンスター保護の場合も同じく、昔いた場所にもう一度はぐれモンスターが出るとは考えにくいですし、後になればなるほど保護しにくくなりそうです。
過去に覚えた特技は、まもの使いで共通として、レベル1でも覚えているということなら話は別ですが、それも育てがいがなくなるので考えにくいところです。
したがって、もう少しスマートな覚え方があるのだと考えられます。
例えば、保護回数とレベルアップのハイブリッドも考えられますね。
保護回数を重ねて、特技を覚える権利は得ていて、あとはレベルアップに応じて対応した特技を覚えるとかですね。
近々情報が出てくるということなので、続報が楽しみですね。
仲間モンスターの一部が明らかに
今回の各種動画の中で、新たなはぐれモンスターが確認できました。
ひとつは、「エルフの隠れ里」において、「デスフラッター」を見つけました。ただし、動画中では逃げられてしまい保護するところまで至りませんでした。
2体目は、「地底の湖」において、「おばけありくい」を見つけました。
3体目は、「ガルナの塔」において、「キャットバット」を見つけました。
カザーブ・ノアニール付近のビジュアル公開
かなり木が多く、かつ遠くの山が見渡せるようなビジュアルもあり、村自体も標高が高いことが表現されています。
従来は感じることのできなかった高低差も感じられるようになりましたね。
試遊プレイの動画を見る限り、新しいイベントの追加などはなさそうでした。
従来と同様、ノアニールのクエストを解かなくとも、ストーリーは進められそうです。
ただし、動画では確認できませんでしたが、ノアニールの宿屋の2階で、オルテガに関する話が聞けたはずなので、もう少し会話が分厚くなっている可能性はありますね。
こちらもストーリーの新しい展開は確認できませんでしが、神秘的なビジュアルには感動できますね。
この洞窟、「地底の湖」という名前が付いていたんですね。
エルフのアンの書き置きを読むシーンでは、ちょっとしたテロップのような演出が追加されています。
ビジュアルも本当に豪華になりましたね。
新たなアイテムが明らかに
従来では、MPを回復させる道具は、「いのりのゆびわ」しかありませんでした。
今回のHD-2Dリメイク版では、おなじくMPを回復させる道具として、「まほうのせいすい」が追加になることは確認できていましたが、その上位である「けんじゃのせいすい」も追加になっていることが確認できました。
ノアニールの民家で見つかるアイテムなので、かなり序盤で入手できるとあって、今回のHD-2Dリメイク版では、MPの貴重さもうかがえますね。
すでに、確認できていた「風のブーメラン」ですが、今回その「風のブーメラン」にバギ属性がついていることが判明しました。
それに伴って、「炎のブーメラン」にも、メラ属性やギラ属性がついていることが予想されますね。
その他 堀井雄二氏・早坂プロデューサーからの情報
早坂プロデューサーより、今回のHD-2Dリメイク版でもオリジナルのエンドコンテンツが用意されているということです。
ドラゴンクエストⅠ&Ⅱに繋がる内容かもしれませんね。今から楽しみです。
早坂プロデューサーより、バトルロードで勝ち上がるためには、保護したモンスターを強くする必要があるということで、保護モンスターの育成要素があることが分かりました。
どのような方法で育成するのかはまだ明らかになっていませんが、モンスターの特技に「???」があったりするので、育成で特技を覚えるということもありそうです。
堀井雄二氏より、SFCリメイク版にあった「すごろく場」は今回のHD-2Dリメイク版ではないと明言されました。
当初は考えにあったようですが、実装を進めてしまうと更に開発期間が伸びて、発売延期になってしまうため、今回は断念したとのことでした。
SFC以外のSwitchやPlayStation、スマホアプリなどのリメイク版ではなくなっていたコンテンツですし、貴重なアイテムは今回追加になったバトルロードで入手する機会がありそうなので、期待していたユーザーにとっては残念ですが、大きな影響はなさそうです。
堀井雄二氏より、今回のHD-2Dリメイク版では「さとりのしょ」は3つ用意されているということが明言されました。
HD-2Dリメイク版では各職業の特技も充実してきたので、転職に遊び人を介して賢者になるルートしかないのは時間がかかるため、さとりのしょの数が増えたのはありがたいですね。
従来に比べて、HD-2Dリメイク版では、フィールドや建物の中などは大幅に広くなっていることがわかります。
そして早坂プロデューサーよると、その広さは従来の4〜5倍くらいはあるんじゃないかということです。
もちろんビジュアルをリッチにしていることはありますが、その分移動スピードもアップしていますし、間延びすることが懸念されたスペースにも、アイテムやゴールドが落ちているキラキラスポットや、ひみつの場所があるため、飽きさせない作りにして配慮していることがわかります。
TGS2024スペシャルステージにおいて、グッズの紹介時に赤いロト装備が出てきて、盛り上がりを見せていました。
これは早坂プロデューサーによると、今は絶対に言えないということで、今後のストーリーに関わってくることが示唆されます。
コミック「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」に赤いロト装備が登場したことがあるということで、ロトの紋章のストーリーも絡んでくるのではないかと噂されています。
だとすると、ドラゴンクエストⅢからドラゴンクエストⅠにかけての話である可能性があるため、エンドコンテンツにも絡んでくるかもしれませんね。
まとめ
今回は、9月29日に終了した東京ゲームショー2024や、その他の堀井雄二氏、早坂プロデューサーが出演した動画、試遊プレイ動画などを元に、新しくわかったことを詳しくまとめました。
新機能という点では、これまでに出ていた情報からの大きくアップデートはありませんが、細かいところで判明することが多くありました。
- ピラミッドにおける新ビジュアル・新要素(ボス追加)が明らかに
- ガルナの塔における新ビジュアル・新要素が明らかに
- 不明だった一部の職業の呪文・特技(マジックバリアなど)が明らかに
- まもの使いの新たな特徴(強い・保護しやすい・特技の覚え方が特殊)が明らかに
- 仲間モンスターの一部が明らかに
- カザーブ・ノアニール・エルフの隠れ里・地底の湖のビジュアル公開
- 新たなアイテム(けんじゃのせいすい)が明らかに
- その他堀井雄二氏・早坂プロデューサーからの情報
- エンドコンテンツが追加に
- はぐれモンスターは育てられる
- マップが従来の4〜5倍に
- すごろく場はない
- さとりの書は合計3つ入手可能
- 赤いロト装備は?
密かに謎だった、ここはどうなるんだ?という疑問がいくつか明らかになってきて、いよいよ発売が楽しみになってきますね。
引き続き、新たな土地の景色も楽しみなので、今回の「ドラゴンクエストⅢ HD-2Dリメイク版」では、本当に旅人の気分で世界旅行を楽しむ感じになりそうです。
今後のさらなる情報公開を、期待して待ちましょう。
参考
以下を参考にしています。
スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』TGS2024スペシャルステージ:https://www.youtube.com/watch?v=WEyT98VxVxc
IGN Japan HD-2D版「ドラゴンクエストIII」ゲームプレイ&開発者インタビュー!追加シナリオから新職業まで!:https://www.youtube.com/watch?v=-ZEQuwZDLiE
狩野英孝のクリティカノヒット 東京ゲームショウ2024特別編:
https://www.youtube.com/watch?v=qI5iOvWtANs
Vジャンプチャンネル HD-2D版『ドラゴンクエストIII』ノアニール関連のイベント紹介【TGS2024】:https://www.youtube.com/watch?v=D_e3HPl2Fqg
スクウェア・エニックス ゲーム紹介トレーラー:
https://www.youtube.com/watch?v=Dy7VDHNGEpQ
スクウェア・エニックス e-STORE:
https://store.jp.square-enix.com/item/9784757595392.html
さいごに
HD-2D版「ドラゴンクエストI&Ⅱ」は2025年に発売予定ということで、ロトシリーズ3部作のHD-2Dリメイク版をプレイする日が楽しみですね。
ドラゴンクエストⅢ HD-2Dリメイク版の新要素・変更点の速報まとめは以下の記事で更新しています。
その他考察記事は以下にあります。
ちなみに、ドラクエⅢの世界の地名の由来・モデルとなった現実の国についてのまとめ記事は以下にあります。